さいたま市立つばさ小学校認知症サポーター養成講座
こんにちは!地域包括支援センター荒瀬です
11月の大宮別所小学校に引き続き、宮原3丁目にあります「さいたま市立つばさ小学校」で
認知症サポーター養成講座を実施してきました
今まで当包括の圏域内にあります、さいたま市立宮原小学校、別所小学校の各校で講座を実施してきましたが、
今回のつばさ小学校での実施で圏域内全ての小学校で認知症サポーター養成講座を実施する事になります。
これもすべて各小学校と地域包括支援センターをつなげてくださった、宮原地区民生・児童委員様のおかげです。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、今回は講座実施前の裏側からご紹介
民生・児童委員の皆様にご協力いただいているのは
「サザエさん」磯野家のケアプラン作成の各グループ進行役と天国と地獄のデモンストレーションです
ケアプラン作成では児童達の自由な発想の意見が出やすいように、また引っ込み思案の児童へ発言を促します。普段から児童に触れあっている児童委員の顔が出てきます。
天国と地獄は「天国と地獄の長い箸」のお話を元に地獄ではお菓子を食べようとしても箸が長すぎて食べる事が
出来ずに苦悩の表情を浮かべます。一方天国では、長い箸を有効利用し自分で食べるのではなく対面の方へ
食べさせあうことで、みな満面の笑みでお菓子を食べられ友愛を表現。
事前ミーティングでは各担当の動きをチェックしております
認知症のおじいさんもスタンバイOK
荒瀬は持病に腰痛がありますので、なかなかリアルな演出が可能です
今回は髪を白髪に染めております。
民生・児童委員の皆様もスタンバイOK!
児童達の入場を待つだけです
あれ?よく見たら牧原秀樹衆議院議員のお姿が
民生・児童委員の方がお声をかけたようです。
児童も入場したところで認知症サポーター養成講座スタートです
「認知症高齢者への対応の理解」
とある商店にお買い物に来た認知症のおじいさん、佐々木が店員役です
対応の悪い例と良い例を寸劇で表現します
店員「また来たの?今日何回くれば気が済むのよ」
爺「いやー今日は寒いねー」
店員「それで?ご用は何ですか!?」
爺「たくあんくれ~」
店員「ここお菓子屋なんだけど」
店員「652円です」
爺「ん~、(小銭ジャラジャラ)これで足りるじゃろ?」1万円さしだし
店員「何よ!財布の中に小銭がいっぱいじゃない、それで出してよ」
これが実際の台本です。この台本のみで5分間…
ほぼ、アドリブで進行してきます
好き勝手な事を言い、おかしな行動をとり始めるおじいさん
進行と話を元に戻そうにする店員
このやり取りに児童からクスクスと声が聞こえてきます。
いいんですよ~、つかみを取りながら話を理解してもらうのが狙いですからね~
「体験型学習」
磯野家ケアプラン作成です。
学校公開日ですので保護者の方々も近くで見守っております
民生・児童委員の進行の元、児童達が様々なケア内容を発言していきます。
発言が矢継ぎ早にあり記録が追い付かないグループもあります
みんな一生懸命考えてくれます
磯野家ケアプランが完成したら各グループ代表が発表していきます
「天国と地獄」
牧原議員急遽参戦!
いいお年の男性達がマシュマロ1つに右往左往する姿がなかなかに滑稽
笑いの花が咲きます
「徘徊声かけ体験」
家に帰る道がわからなくなったおじいさんに声をかけます
これ結構勇気がいる事です、成人用の講座でも同じ事をやりますが、大人は「照れ」が出てしまい話しかける事
すらできなかったりしますが、児童はグイグイ近づいて腰をさすってくれたりも・・・・おじいさん優しさに触れ、
この後素に戻ってしまいました。
つばさ小学校は児童も多く、また保護者の方もいらしたのでなかなかの人数の中認知症サポーター養成講座を
進行していきました。
「大人数の前に立ち講演を実施できる」
これは地域包括支援センターに配属される職員に求める事、時には1人で200人の講師をする事もあります。
自身の経験に基づき自信を持って講座に立つ、皆誇りと責任をもって実行できる職員ばかりです
後日、児童達から素敵な贈り物をいただきました
講座は児童それぞれの心に響いてくれているようです。
将来は頼れる社会を支える歯車の一因になる事でしょう。
認知症サポーター養成講座のご依頼は各地域包括支援センターで受ける事ができます。
最低5人以上の受講者がいれば、ご自宅でも、サークル部屋でも、企業でもどこへでも出張し講座が可能です。
費用は一切かかりません。
成人は60分~90分、児童は年齢に合わせた時間の講座を行います。
講座終了後にオレンジリングと受講証カードをお渡しいたします
教材やオレンジリングや受講証の準備に時間がかかりますので、
開催日より45日前にお申込みくださいますようお願いいたします。