さいたま市初!徘徊模擬訓練
地域包括荒瀬です
4月18日(水)にさいたま市内では初の取り組みになります「徘徊者捜索模擬訓練」を地域の方のご協力の元、実施する事が出来ました。
認知症患者の徘徊による行方不明・・・埼玉県は1641人です。全国的に見るとどうかというと、なんと第2位!。1位は大阪、3位は東京です※1。さいたま市の人口比率では65歳以上が22.61%、75歳以上が10.67%と高い比率になっており※2、この高齢者人口に比例して徘徊行方不明者も多くいらっしゃるのではないでしょうか。実際にさいたま市でも認知症徘徊者対策として行われている消防無線による行方不明者の注意喚起がありますが、最近この無線放送を聞く機会が増えていませんか?
もし、あなたが徘徊と思われる方を見かけたとしたら・・・
声をかけることはできるでしょうか?
なかなか難しい事です
怪しいと思っても介護専門職でも声かけは勇気がいる事なんです
ということで包括の担当圏域である北区宮原地区で「徘徊者捜索模擬訓練」を実施し、たとえ認知症になったとしても地域で支えられる環境・関係作りを目指しました。
一連の計画は簡単に次のとおり
■さいたま市の消防放送で認知症徘徊者の発生とその特徴がアナウンスされたという設定
■訓練エリアは半径500Mで徘徊者役はそのエリア内で自由に活動
■認知症徘徊者に扮した方を1組2~3人で捜索し声をかける
■発見したら自宅と設定した場所まで連れてくる
■訓練時間は最大2時間
「エリアの選定」
実際に職員が歩いてみて比較的危険性の低い場所を選定しました。
徘徊役がエリア内の商店に入る可能性も考えて、スーパー、ドラッグストア、飲食店に説明と同意をいただきました。
さて、当日
雨・・・・です。しかも結構強く降ってます
ですが、雨天中止にはなりません。なぜなら徘徊行方不明者は天候を選ばず発生するからです
この日のために地域住民・介護サービス事業者の方が数多く賛同いただき61名のご協力をいただきました!
そのうち徘徊役が9名・・・さて全員発見する事ができるでしょうか?
参加者へ説明・注意事項、老人会会長のご挨拶等行い
徘徊者探しへ出発!
土砂降りの中、情報を元に徘徊者を探していきます
事前に協力を得た商店等にも立ち寄らせていただきます
開始5分で発見の報告があがりはじめます
開始からおおよそ30分程で8名の徘徊者を発見!
天候も悪く、初回の試みであったためこの時点で訓練終了と致しました
残り1名は見つからずのままでしたが、その1名は包括職員が白髪のかつら等で変装しておりました、しかしその職員、捜索隊から逃げ回りかくれんぼの様になっていたようです。これではいけませんねー、次回への反省点です。
訓練後は反省会と慰労会となります
奥手にいる方が今回徘徊役を引き受けてくださった方々です
雨の中一人で歩き回りお疲れだったと思います。ありがとうございました
徘徊役からの意見は「捜索隊とほとんどが顔見知りで簡単に見つかってしまった」
捜索隊の皆様
この中から12組に分かれ探していただきました。
捜索隊からの意見は「徘徊者の情報を出しすぎた為か発見が容易であった」「次は100人規模でやりたい」「組分けは職域を超えて良いつながりとなった」「商店側から徘徊の人ここにいるよと教えてもらった(笑)」
次回につながるご意見・顔合わせができたところで終了となりました。
事故もなく大成功と言っていいのではないかと思います
ご参加いただいた方、ご協力いただいた方すべてにお礼申し上げます
また次回をおたのしみに~
※1引用元 日経新聞https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14HB2_V10C17A6CR0000/
※2引用元 さいたま市
http://www.city.saitama.jp/006/014/008/003/006/006/p050077_d/fil/tyoujyu.pdf