だから介護は辞められない!
こんにちは、見沼緑水苑居宅介護支援の藤﨑です。
私ごとですが、思い起こせば、介護の世界に足を踏み入れたのが、平成2年2月21日に訪問入浴の仕事を始めたことが、私のルーツとなります。介護保険がスタートしたのが、2000年(平成12年)ですから、10年間は措置制度時代。2000年以前は、「措置制度」と呼ばれる行政サービスが介護の中心でした。
福祉サービスを必要としている人が、きちんと利用条件を満たしていて、本当にサービスが必要なのかを自治体が判断し、利用者が希望しているサービスの利用可否を決定するという制度です。つまり、利用者本人にサービスの選択の自由はなく「行政が権限を持ち、福祉サービス提供を決定する。」というものでした。
その頃の話ですが、老夫婦のご主人様が寝たきりの為、ご自宅訪問した時、台所にピカピカの羽釜があり、買ったんですか?と聞いたところ、もう50年使っていると言われ、驚きました。「おじいちゃんがこれで炊くのが好きだから・・。」と50年間羽釜でごはんを炊いているらしく、「娘や息子達に危ないからと、電子釜を買ってくれるんだけど。」と、指さしたところには、電子釜が3つ箱に入ったまま。ご主人は重度の認知症で、言葉がしゃべれません。介護も大変だと思いましたが、何よりしあわせの記憶が支えているんだなぁ~と感じ、こういう夫婦になれたらと、思ったことを思い出します。
こういう出会いがいっぱいあるので、介護は辞められません❣