お散歩日和・おそうじ日和 ~ある日の業務~
こんにちは。アクティビティケアチーム(ACT)の齋藤です。
春の日差しに誘われて、久しぶりにご利用者様と庭園のお散歩をご一緒いたしました。春は名のみの風の寒さや…まさにそんな早春の候。寒さ対策は万全です。
「そんなに上着はいらないよ~」「暑くなったら脱ぎましょうか」陽だまりはポカポカですが、風が吹くとまだまだ肌寒さが。隣の雑木林で先日鳴いていたうぐいすも、寒さに声を潜めているのでしょうか。
休日の朝ということもあり、ご近所のお子さんたちが庭園に遊びに来ています。薄着で駆け回る女の子たちは気軽にお声がけくださり、パパと手を繋いだよちよち歩きの赤ちゃんは、手を振るご利用者様にニコニコ笑いかけてくれます。こんな微笑ましい光景も、地域に開放している施設内庭園ならではです。
「まだつぼみは固いですねぇ」「あとひと月もすれば咲いてくるわよ」ご利用者様との何気ないやり取りに励まされたりする、心温まるひとときです。
帰宅後は、エレベーター前の鳥居に手を合わせ、おみくじを引いてくださるご利用者様。
「吉!しっぽの短い犬を撫でると運気がアップします」…ぜひぜひ次回の動物介在活動では、ラッキードッグを撫でてあげてくださいね。
翌日は風の強い晴天でした。そんな日は屋外で車椅子の掃除をします。
ケルヒャーを使った高圧洗浄でブレーキレバーやタイヤ周りを念入りに洗い流し、その後は全体を丁寧に拭き上げます。強風と日光であっという間に乾燥仕上げ。午前中に“予約”をして頂いたところ、昼食前にはご利用者様に車椅子をお返しできました。気持ちよく乗って頂けると嬉しいです。(撮影はまた次回に)
さて同じ日の午後からは、急遽ひな祭り撮影会を開催いたしました。感染症対策等で延期していたこの恒例行事、対象ユニットと連絡を取りながらACT職員も張り切ってスタンバイします。
あっという間にオープンしました「指扇写真館」。カメラマンは理事長が、メイクと着付けはACT新井(元美容部員!)が担当いたします。
女性の方々は、じっくりとお着物を選ばれた後に少々メイクアップを。
口紅を差すだけで皆様の表情がパッと華やぎます。お着物を羽織れば、思わず歓声を挙げてしまうほどの優雅なお姿に。少し頬を染められた奥ゆかしい微笑みに、なんだかキュンとしていまいます…。
2台のカメラの前で、モデルさながらに素敵な表情を見せてくださるご利用者様。
お化粧をしたままお部屋に戻ると、「あら綺麗~!」「やっぱりいいですね~!」ユニット職員が大喜びでお出迎えです。
今年のお雛様は、緊急事態対応時の動線確保の関係で、七段飾りを三段飾りにアレンジしています。
「お雛様お内裏様が近くで見られる」「豪華な嫁入り道具の細部まで見える」とのお声も頂き一安心です。
厳重な感染症対策とアクティビティケアを両立するために、活動の中止や延期、内容の変更、集団活動から個別活動への切り替え、また部署内研修によるスキルアップや知識の向上を図りながら、アクティビティケアチームの業務は滞りなく行われています。
ご利用者様の日々の笑顔を支えられるよう、慎重かつ柔軟な対応を引き続き心掛けていきたいと思います。