引き出される力
こんにちは。
アクティビティケアチーム(ACT)齋藤です。
晩秋の苑の庭は、落ち着きの中にも華やぎがあります。
メダカやバッタが日向ぼっこする小春日和。
室内では音楽療法のセッションが行われます。
季節を感じて頂けるように、この日は「祭りの秋」「スポーツの秋」がテーマでした。
『村まつり』の曲が流れる中、自由に風車を回して頂きます。
お祭りの露店で、綿あめやお面のそばで売られていましたっけ。手に持って走って回したりもしましたね。
ご利用者様は何度も息を吹きかけてくださり、くるくると回る風車にニッコリ笑顔も見られます。
風車に狙いを定めた深い呼吸は、心と身体の活性化に繋がります。このあとのプログラムにもオープンマインドで取り組んで頂けますように。
お祭りと言えばお化け屋敷や見世物小屋??…「あったわねぇ」「入ったことはないけど」写真をご覧になりながら、ご利用者様方がお話しくださいます。
「金魚すくい!」「綿菓子!」もう何年も行っていないなぁ…と私自身もふと思いながら、皆様とご一緒に写真を眺めています。
「赤あげて」「白あげて」…『旗あげ体操』は、ご利用者様のお得意のプログラムの一つです。
日頃おっとりとおしとやかな方々が、ゆったりと構えながらも緊張感を持って挑んでくださるご様子が伝わってきます。リズムを感じながら紅白の棒を上げ下げしてくださいます。
「赤あげないで~白あげない」ちょっとやそっとでは、引っかかってくださいません。皆様の学生時代の体操着姿が目に浮かぶような、そんな一体感や活気が感じられます。
この季節、皆様とご一緒に歌いたい歌・ご覧頂きたい風物がたくさんあります。
お部屋の外でも中でも季節の移ろいを感じて頂けるように、そんな活動をご提供できるように、自分自身の感覚を磨いておきたいと思います。