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凧あげ日和 ~手工芸『飾り凧』~

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富士山が良く見える晴天続きのお正月でした。

原っぱを駆け回って凧あげをする子供たちの姿、今年はまだ見かけていませんが…

苑内にはたくさんの奴凧が舞っています。

奴凧を作ってくださった、昨年末のご利用者様のご様子をお伝え致します。

中国から伝わり、江戸時代には庶民のお正月遊びとして定着した『凧あげ』。元は『イカのぼり』と呼ばれ、大人も子供も夢中になっていたそうです。

あまりの大流行に、江戸の空は『イカ』で大混雑。『イカ』同士がぶつかって墜落、家屋がしばしば壊れたり怪我人も続出だったりで、とうとう『イカのぼり』禁止の御触れが出ましたが、「これはイカではなくてタコだ、タコ揚げだ!」と、懲りない江戸庶民たちは御触れをものともせずに、今度は『凧あげ』を始めたそうです。

確かに飛行機もドローンも無い時代、人々は紙でできたシンプルなこの凧が、空高くどこまでも舞い上がる姿に、憧れやロマンを感じていたのかも知れない…ふとそんなことを思います。

もういくつ寝ると…お正月の光景や懐かしい遊びに思いを馳せて頂きながら、奴凧作りが始まりました。

 

今日の陰の主役は「たんぽ」と「ペットボトルラベル」です。

 

庭で栽培した綿花をガーゼで包んだ「たんぽ」で、まずは奴さんの顔に色を付けます。

お化粧をするような要領で…初めての作業でも、手つき良く進めていらっしゃいます。

 

そして福笑いのように顔のパーツを配置して、でんぷん糊と筆を使って貼り付けます。

じっくり時間をかけて、納得いくまで取り組んでくださるご利用者様。

ここで登場する色とりどりのラベル。着物の柄として2枚、選んで頂きます。

出来上がるころには、ご自分の奴凧にすっかり愛着を感じてくださっているご様子。ご利用者様の満足気な笑顔に、こちらもつられて笑顔。

 

お近くのご利用者様同士で作品を鑑賞し合い、

楽しんでくださいました。

にらみを利かせた奴さんや、今にもおしゃべりしそうな奴さん。口角上がってニッコリしているお顔もあります。

眉毛もお好みで繋がっていたり、離れていたり、おヒゲに変身していたり。

奴凧たちは、苑内でにぎやかに仲良く飛んでいます。

お立ち寄りの際には、ぜひ一つ一つのお顔をご覧になってみてください。

アクティビティケアチーム(ACT) 齋藤

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