ちぎり絵のうちわ
こんにちは、ACT 齋藤です。
水無月・六月。通勤路の田んぼには一面に苗が植えられ、夜になるとカエルの大合唱が辺りに響き渡っています。
蒸し暑くなる季節に先駆けて、指扇では先日『ちぎり絵のうちわ』を制作しました。うちわ作りのキットを用意し、予め両面にはスパッタリングとラベリングをしておきます。ご利用者様には和紙のちぎり絵に取り組んで頂きました。まずは図柄を選ぶところから。
季節の果物、サクランボ・ビワ・夏ミカン・ブドウの4種類の図案から選んで頂きます。見本や写真をお見せすると、「美味しそうね」「これは何だったかしら?」「どっちにしようかしら…」と皆様興味津々でご覧になり、おしゃべりに花を咲かせながら図柄を決めていきます。
和紙には果物の形が下書きされており、ご利用者様には、水で濡らした綿棒で下書きをなぞって頂きます。水で濡らした和紙は指でちぎり易くなっていますので、片手で作業をされる方も職員と一緒に和紙をちぎって頂けます。和紙の鮮やかな色合いと感触をゆっくりと楽しんで頂きます。
果物の配置を自由に決めて頂き、うちわ紙にのりで貼り付けていきます。見本を見ながら黙々と進められる方、手順を職員に尋ねながら試行錯誤される方、職員と息を合わせて共同作業をされる方…皆様ご自分のペースでゆったりと作品を作り上げていかれます。
仕上げに、お名前の一文字を消しゴムスタンプで押印します。
“落款”を押す緊張の一瞬。その後には「できた…!」にっこり笑顔に。
完成したうちわ紙を本体に貼り付けると、皆様早速ご利用くださいました。ご自分で作られたうちわでゆったり扇いでいらっしゃるお姿に、私たち職員もゆとりのひとときを頂けた思いです。1枚1枚にご利用者様の個性が表れている『ちぎり絵のうちわ』。ロビーには涼やかな風情に包まれています。