「その人らしく」生きて頂く。
おそらく全ての介護関係者が掲げてきた、そしてこれからも変わることのない旗印です。
しかしこのシンプルな言葉の意味を、私たちはどのくらい理解しているのでしょう。
そもそも「あなたらしさ」って何ですか?
哲学的な問いですが、これに向き合うことで「あの人らしさ」も見えてくる気がします。
人間と他の動物の大きな違いの一つに「趣味」や「嗜好」の豊かさが挙げられます。
料理、園芸、美術、読書、音楽、映画、動物…、と数えればキリがないほどです。
何を「楽しい」と感じ、何を「嬉しい」と感じるか。
逆もしかり、何を「つまらない」と感じ、何を「嫌だ」と感じるか。
これはもう十人十色の感性です。
下のイラストは、私達がたくさんの「趣味」・「嗜好」に囲まれていて、自由に選択できる状況にあることを表しています。
自分のイラストにはどんな「趣味」・「嗜好」が描かれているか。
これこそが「自分らしさ」なのではないでしょうか。
日常生活に何らかのお手伝いが必要になると、この「趣味」・「嗜好」は様々な形で取り除かれてしまいます。
例えば「火を消し忘れて危ないから、もうお料理はやめて。」、「お水をあげるのを忘れてしまうから、お花はやめよう。」等々。
そうやって、少しずつ殺風景になっていってしまうのが即ち、要介護度の進行、認知症の進行です。
一度取り除かれてしまった「趣味」・「嗜好」を介護介入で取り戻すこと。
再創造(Recreate(リクリエイト))することが、Recreation(リクリエーション)です。
五葉会では、一般的に「余暇活動」と訳されることの多い「レクレーション」と「Recreation」を意識的に区別するため、アクティビティケアという用語を採用しています。
アクティビティケアという用語についても、各所で様々に定義付けされていますが、私たちはそれを特別な行事やイベントとして捉えるだけではなく、広義に「概念」として全ての介護介入の背景に置くことを目指しています。
動物介在活動(常勤専門員)
音楽療法(常勤音楽療法士)
手工芸
書道
季節のイベント
全業界的な人手不足が叫ばれる中、どうしても「時間が空いた時に」とか「余裕があれば」と後回しにされがちなアクティビティ。
五葉会は、そうしたアクティビティをご利用者様の生活に必要不可欠なものと考えています。
そこで、アクティビティの質と量を担保するため、専門チーム(ACT)を設置しています。
全ての部署との協力体制で“一段上”のアクティビティを実践します。