私達は、この施設で出会えた全ての方たちを一つの大きな家族としてとらえています。
出会い、共に過ごす…そのことが一人一人の人生の輝きになりますように、それが私達の願いです。
ご利用者様の状況は様々です。その方にとっての最良のサポートは何か、スタッフとご家族が心を合わせ、言葉を重ねて考え、創意工夫を凝らします。
また、地域の皆様のご理解と、ご協力を頂き、共に生きていくことが私達の想いであり、そのことが社会福祉法人五葉会の太い骨格となっています。
穏やかな時間を創り出すため、知恵と勇気と確かな知識を持ち続けるために私達は日々研鑽を積んでいます。
ご利用者様、ご家族はもちろんスタッフ達が安心して生活していけるように『大きな家族』は支え続けます。
あなたに会えてよかった。そう思ってもらえる私達でいたいと思います。
法人設立時、私はすぐにこの名前を思いつきました。当時高校生だった長男(現法人本部長)も賛成してくれたのを覚えています。
結論から申し上げますと「五葉会」という名前は、私の家で代々引き継いできた「大和田の五葉松(東)」に由来します。 この松は、昭和36年に大宮市(現さいたま市)の天然記念物に指定された樹齢550年の大樹です。
当法人が本部を置く「大和田」という土地は、今でこそ多様な世帯の人が暮らす住宅街ですが、かつては野菜や麦を作る農家が集まる集落でした。 そんな土地柄で、この樹は今で言う所のランドマークのようなものになっていました。雨宿り、待ち合わせ、寄り合い、お祭りごとその他、たくさんの人が、たくさんの理由で、この樹の周りに集まってきました。
そこで交わされる会話は、まるで互いが親子であり、兄弟であるかのようなものばかり。 たわいもない世間話もあれば、時には喧嘩も、そして仲直りも、地域の人の声をたくさん聴いてきた樹です。 その樹を管理することは、私の家にとって重圧でもありましたが、同時に誇りでもあり、原動力でもありました。 それは今後も変わらないことでしょう。
私の父は、地域の方がより心地よく集まれる場所を目指し、五葉松の目の前に「五葉の湯」という銭湯を作りました。 私がこの法人を立ち上げた理由も同じです。地域の人が、自然に集まり、悲喜こもごもの話題を家族の様に分かち合う場所を作りたい。
それが「五葉会」という名前に託した思いです。お陰様で当法人はさいたま市内に3施設を運営させて頂いております。 法人にとっての「地域」は当初に比べ大きく広くなっておりますが、より多くの方々にとっての「五葉松」であれる様、今後も努力して参る所存です。
余談ですが、各施設の浴室には「五葉の湯」の暖簾がかかっています。 ご来苑の際には是非その暖簾をご覧頂き、私共の思いを感じて頂けたらと存じます。